JCCB創立30周年記念事業を開催しました!

Moving Forward!~さあ、新たなMICEのステージへ

2025年7月29日(火)・30日(水)JCCB創立30周年記念事業を開催いたしました。
全国のコンベンションビューロー、コンベンション企画運営業、旅行業、宿泊業、会場・展示場、など、MICEに関わる多様なサービス業界から約200名が集い、未来のMICEのあり方を考える貴重な機会となりました。


🎉1日目:幕張メッセ 国際会議場にて開催

🗣️第1部:開会式・アイデアピッチ・基調講演

🔹 開会式
JCCB会長・猪口邦子氏の挨拶で幕を開け、「1995年の設立以来、日本のMICE産業の発展と国際交流の促進に取り組んできた。
30周年を迎えた今年のテーマ『Moving Forward!~さあ、MICEの新たなステージへ~』のもと、これまでの歩みを未来につなぐ、
新たな一歩をともに生み出したい」と語り、記念事業として初の試みとなるピッチコンテストの参加チームについて「“未来のMICEをデザイン”をテーマに未来性、革新性などの審査基準から予選を勝ち上がってきた。プレゼンテーションを通じてアイデアと情熱を存分に感じていただけると思う」と期待感を示しました。

 💡アイデアピッチコンテスト「未来のMICEをデザイン!」
若手チームによる革新的な提案が披露され、以下の5チームが入賞しました:

提案タイトル団体名
最優秀賞MICEとこども食堂をつなぐ
「えがおのはし」
日本コンベンションサービス
優秀賞エクサマイス
~走って、学んで、召し上がれ~
おかやま観光コンベンション協会
入賞MICEライセンス制度の創設コングレ
入賞MICE×地域住民から始まる
多文化共生社会
仙台観光国際協会
入賞地元企業から始めるMICEの未来MICEの新しいカタチ
「地産地学モデル」
松山観光コンベンション協会

各チームは、食品ロス削減、健康促進、地域共生、人材育成など、MICEの社会的価値を高める提案を行い、参加者の共感を呼びました。

🎤 基調講演:堅達京子氏(NHKエンタープライズ)
「次世代・地域・世界をつなぐ、サステナブルなMICE戦略」と題し、国際会議やCOP取材の経験をもとに、MICEにおける持続可能性の重要性を語りました。
移動手段の脱炭素化、マイボトルの徹底など、持続可能な運営が実践されていた昨年アゼルバイジャンの首都バクーで開かれたCOP29を紹介。また、大阪・関西万博や2027年横浜国際園芸博覧会など、日本での大型国際イベントのサステナビリティ活動にも言及しました。
単発で終わらせず、地域や次世代に資する仕組みとして設計すべきだと訴え「SDGsの17の目標はすべて重要だが、なかでも環境は、土台が崩れれば社会や経済も共倒れする。戦争や分断など異なる意見が対立する今だからこそ、多様性に満ちた国際会議を開く意義がある」と述べ、国際会議やMICE分野においてもサステナビリティを“前提”としたビジョン設計が不可欠だと提起しました。
「サステナビリティは頭の片隅ではなく、会議の中心に据えるべき」との言葉が印象的で、参加者に深い気づきを与えました。

質疑応答では「海外との違いはスピード感」と指摘し、若手の登用や意思決定の迅速化が今後の鍵であると強調しました。

📜 次世代部会からの提言
「次世代から動かすMICE」をテーマに、若手メンバーによる提言書が猪口会長に提出されました。MICEの意義や価値などの社会的認知度が低いことを課題とし、実際にMICEの現場を見て関わる体験、学ぶ機会の提供が重要であるとして「業界認知の拡大」と「人材育成」の2点に焦点を当てています。

1つ目の「業界認知の拡大」地域のステークホルダーに向けた業界認知向上を目的としたもので、認知度合いに合わせて三段階のアプローチを行うことで事業者の新規参入を促し、MICEの質的向上を目指すというものです。
2つ目の「人材育成」は観光系学生がMICEイベントの事務局を担う企画「YOUTH MICE JAPAN」の創出を提案で学生にとっては単位取得など制度面の整備も視野に入れ、職業理解の場となるだけでなく、企業や自治体にとっても地域課題を共有し関係を築く機会となるとしています。
提言書の提出は次世代部会の岡本直大部会長(松山観光コンベンション協会)が行い提言書を受け取った猪口会長はMICEに向けた情熱と愛情をしっかりと受け止めた」と応えました。

🤝 第2部:祝賀会・交流会
功労賞表彰、来賓挨拶、乾杯、歓談、記念撮影などが行われ、世代を超えた交流の場となりました。若手の積極的な参加が目立ち、MICE業界の未来への希望が感じられるひとときでした。

第2部の冒頭JCCB に尽力したその功績をたたえるとともに感謝の意を表し、登誠一郎前副会長をたたえる功労賞の表彰式を行いました。その後、黒野嘉之千葉県副知事、神谷俊一千葉市長、日本政府観光局(JNTO)蒲生篤実理事長、観光庁中野岳史国際観光部長からご来賓としてご挨拶をいただきました。
また、各組織から代表者が多数参列し、JCCBの30年の歩みと今後の展望にエールが送られました。

🙌中締め
今年6月に副会長へ就任した小堀守氏より、「JCCBが一段と活性化し未来に向かって動き出した“Moving Forward”を一番実感できた一人なのではないかと思う。若い人もMICEは国が推進する重要な地方創生の分野と捉え、力をいれている。若手、熟練層ともにこの場でそれを確認してこれから誘致に注力していく。人材が育ちつつあると確信できた」として閉会となりました。


🚗2日目:視察 (ポルシェエクスペリエンスセンター東京)
ポルシェエクスペリエンスセンター東京では、施設のこれまでの利用状況や活用方法についてご説明をいただき、施設内の見学を行いました。希望者はシミュレーションの体験にも参加し、インセンティブ活用について大きな関心が寄せられました。
ランチ会場「宝家」では名物のあさり御膳を堪能しながら、参加者同士の交流もさらに深めることができました。
なお、地震による津波警報の発令により、安全を最優先に考え予定を切り上げ帰途につく判断をいたしました。


💐御礼
本事業は、30周年事業プロジェクトチームの皆様をはじめ、ご協賛企業の皆様、また、ご参加のいただいた皆様のご支援ご協力により盛会のうちに無事終了することができましたこと心より感謝申し上げます。

🏢協賛企業一覧 (アルファベット順)

協賛企業
株式会社コングレ 株式会社コンベックス 株式会社コンベンションリンケージ 株式会社シータイム
ヒビノメディアテクニカル株式会社 日本コンベンションサービス株式会社 株式会社JTBコミュニケーションデザイン
株式会社ムラヤマ 株式会社横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜) 株式会社PCO 株式会社プリプレス・センター
PwCコンサルティング合同会社 大成建設株式会社




📷当日の様子



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